効率的に脱毛するなら毛周期の知識が必要

男女問わず美容を意識するなら避けては通れないムダ毛処理ですが、

処理の方法としてはやはり美容脱毛が人気です。

しっかりと行えばツルツルの肌にもできますし、

vioのような毛量は減らしたいけどある程度残したいという部位も望みの濃さに調節できます。

ただし美容脱毛を行うなら、毛周期の知識が必要不可欠でしょう。

そもそも毛周期とは

毛周期を一言で説明すると、毛が生えるサイクルです。

それぞれの毛穴には、毛が伸びていく成長期・成長を終えた後の毛が向かえる退行期・

毛の成長を一切しない休眠期があります。

これらの毛が生え始めてから

抜け落ちていくまでのサイクルを指す言葉が毛周期やヘアサイクルです。

体中の生やす毛穴、正確には毛を作り出す毛乳頭や毛母細胞には、

全てこの毛周期が存在しています。

もちろん脇や腕、背中にVIOラインなどの毛質が違うように、

毛周期の長さもどこの毛穴かによって異なります。

また同じ部位の毛穴であっても、毛周期の推移はそれぞれの毛穴で別です。

例えばVIOの毛は全部の毛穴が一斉に同じタイミングで

成長期・退行期・休眠期と推移していくのではなく、

成長期・退行期・休眠期それぞれの毛穴が混在していて、

一度のタイミングで次の段階に進むかも毛穴によって違います。

美容脱毛に効果のあるタイミング

美容脱毛の機械も様々な物が登場して、

中には全く別のメカニズムでムダ毛を生えなくする医療脱毛機なども出てきていますが、

美容脱毛の主流は光を利用した脱毛です。

光を使う脱毛でも、フラッシュ脱毛とレーザー脱毛で機械の仕組みは少し違うのですが、

毛根に光を集めてその熱で毛を生やす細胞にダメージを与え、

毛を生えにくくするというのは共通しています。

そしてその後があるかないかを左右するのが毛周期です。

毛の根元に蓄えられた熱が毛を生やす細胞にダメージを与えるには、

光を集めやすいメラニン色素を多く含む毛と毛を生やす毛母細胞がくっついていないといけません。

しかし、退行期は毛の伸びが悪くなるだけでなく、

メラニン色素も薄くなるので、光を集めにくくなります。

そして休眠期となると毛と毛乳頭・毛母細胞が完全に離れているので、脱毛の効果を全く受けません。

なので美容脱毛の効果は、成長期の毛穴にしか効果がなく、

一度脱毛したら他の毛穴が成長期になるのをまたないといけないというのが、

脱毛を受けるごとに次の脱毛まで期間が空く理由です。

体の部位ごとの毛周期目安

毛周期がどの程度の長さで1サイクルを終えるのかは先述したように部位によって変わります。

顔のムダ毛は2・3ヶ月で1サイクルと早く、脇毛も6ヶ月程度とやや早めです。

腕や足は1サイクルに1年かかり、

VIOラインは1サイクルが終わるのに2・3年かかると言われています。

このサイクルが早ければ前回の脱毛時の後に成長期に移り変わる毛穴も短期間で多くなり、

サイクルが長ければ脱毛ごとにある程度長い期間を空けたほうが、

脱毛1回毎の効果を得やすくなるでしょう。

ただ毛周期に合わせることで脱毛は効率的にできますが、

絶対に毛周期の推移と回数を合わせる必要があるというわけではありません。

例えばVIOラインは毛が強くて回数が多く必要になりますが、

サイクルが遅すぎてサイクルの変化を待っていては何年経っても脱毛が終わらないので、

1回の成長期の間に何度も脱毛効果を受けさせるように脱毛するため、

毛周期の長さに反して脱毛の間隔は短めです。

まとめ

現在美容脱毛以外で毛周期が気になることは少ないですし、

美容脱毛を受ける場合でも、毛周期をしっかり把握しておく必要はないかもしれません。

ですが、家庭用脱毛器で自分で脱毛する場合や、効率的な脱毛スケジュールを組みたいなら、

毛周期の知識は間違いなく覚えておいたほうがいい情報です。